こんばんは。さとーん(@satooon_blogger)です。
『工場勤務』と聞いて、何を思い浮かべますか?
- 単純作業しかできない
- 頭が悪い人が多い
- 3K(きつい・汚い・危険)
- 人間関係が最悪
- 給料が安い
といったイメージを持っている人は多いと思います。
僕は前職では保険の営業でしたが、今は工場勤務です。

工場で働いて今年で7年、一度も仕事を辞めたいと思ったことがありません。
(保険の営業をしているときは、一日に10回は「辞めてー」と思っていました。)
「・・・マジで??」と思った方は少しだけお付き合い下さい。
工場勤務はなぜ底辺?
工場勤務が底辺だと言われる理由は最初に挙げた通りですが、その理由が正確ではないことをこれから説明していきます。
単純作業しかできない
半分当たりで半分外れです。
工場には『ライン作業』と『ライン作業以外の仕事』があります。
ライン作業
多くの工場に当てはまりますが、工場の軸は『ライン作業』です。
ライン作業とは、上のほうから製品が流れてきて、それぞれが決められた位置に立ち、決められた作業だけを行うという仕事です。
ですので、基本的には一日中同じ場所で同じ作業をすることになります。
『単純作業』と言われるのはここを指しているのでしょう。
でもそれはステレオタイプの思考です。
ライン作業を難なくこなせるようになるには相当な時間がかかります。
作業が遅いからといって製造ラインのスピードが落ちるわけでもありませんし、ついていけなければ別の仕事に回されます。
工場は一日の製造量が決まっています。
自分のペースで仕事ができるわけではありません。
入社初日からベテラン達のスピードについていけるよう、必死でやらなければいけません。
「単純作業だから」と考えて入社し、すぐに辞めていった人は数えきれないほどいます。
ライン作業以外の仕事
工場の軸はライン作業ですが、そのラインを管理する仕事もあります。
ラインが正常に滞りなく稼働するように、機械のメンテナンスや社員の体調管理に出欠管理、諸々の事務作業など、その仕事は多岐に渡ります。
もちろん、ライン作業は完璧にマスターしておかなければいけません。
「工場が底辺」と言っている方々はこの辺りが見えていないのでしょう。
頭が悪い人が多い
『高学歴(大卒や院卒)でない』→『頭が悪い』という意味で言っているのであれば正解です。
工場にもよりますが、採用の基準が低い(学歴不問・未経験可など)ことは間違いないです。
しかし、高学歴でない=頭が悪いという意見は完全に偏見です。
工場では機械のメンテナンスをする仕事もあります。
その機械は誰もが知る大手メーカーが製造しているのですが、メンテナンスは自分たちで行います。
メンテナンスを行う社員たちの学歴は様々ですが、ほとんどが高卒・中卒です。
私の知る社員の一人はとても機械に詳しく、新たな仕組みを独自で作成し、機械に取り付けました。
その仕組みは、機械製造元の大手メーカーの社員ですら驚き、ぜひ他に導入している機械にも取り付けたいと言ったほどの出来栄えです。
『学力』を知る上で、学歴は参考になるのかもしれません。
が、仕事ができるかどうかを判断するためのものさしとして使うとしたら、学歴は無意味です。
機械に詳しい彼も、学力が高いかというとそうではありません。
でも、仕事で発揮される『勘』や『ひらめき』は天才的です。
僕は彼のことを「とても頭が良い人だ」と、いつも感心して見ています。
3K(きつい・汚い・危険)
きつい
ライン作業で常に体を動かしているので、きついといえばきつい作業です。
そのきつい作業も、一週間もすれば徐々に体が慣れてきます。
というか、そもそもどの仕事も最初はきついものです。
継続して働けるか、きついと言ってやめるのかの違いではないでしょうか。
汚い
完璧に間違いです。
僕は食品工場で働いていますが、食品を扱うだけあって工場内はいつもきれいです。
午前・昼・午後の休憩中には必ず場内を清掃しますし、作業終了後にも清掃業者を入れて、徹底的に清掃を行います。
なので、現場はいつもきれいです。
危険
工場はライン作業が基本です。
それぞれの持ち場でマニュアルがあり、作業の手順が事細かに決められています。
その中で「こういうことをすると、ケガをする可能性があるのでしないでね」と言った決まり事もあります。
この手順に沿わない作業をすると重大なケガにつながる恐れもありますが、基本的にはその通りに作業をすればケガなどはしないようになっています。
なので、注意しないといけない作業はありますが、注意すれば危険ではありません。
人間関係が最悪
工場は多くの人が働いているので、恐らく辞めた人たちがそのように言っているのだと思います。
何百人と働いているので、人間関係が最悪な人もいれば、良い関係を築けている人もいるはずです。
そして、人間関係がスムースに行っている人はわざわざ「人間関係は良いんだよね」とは言いません。
辞めた人のネガティブな意見ばかりでなく、今働いている人の意見を積極的に聞くようにしましょう。
給料が安い
これは間違いだと断言できます。
僕は九州の地方都市に住んでいます。
全国でも平均年収が低い地域です。
以前働いていた地元の保険代理店時代の年収は、260万円でした。
・・・260万円ですよ?
これで家族4人が生活していました。
カツカツです。
超のつくブラック企業でした。

この状況が、工場で働きだして一変しました。
まず、初年度の年収は、350万円!
そして翌年は、380万円!
といった風に右肩上がりで増えていき、入社7年目直近の年収は。。。
450万円!!!
もちろん、同年代の生え抜き社員はもっと貰っています。
同じ街の別の工場で働いている知り合いは、高卒20年目で年収800万円を超えています。
これだけの収入があれば、新築を建てて、車を複数台所有し、悠々自適な生活ができます。
工場は稼働時間が決まっているので、無駄に残業はありません。
工場動いてないですから。
なのでプライベートの時間もしっかりと確保できます。
はっきりと断言します。
工場は給料良いよーーーーー!

【まとめ】工場勤務は最高!
いかがでしたか?
今現在も工場で働いている経験から色々と書きましたが、もし転職を考えていたり、今の会社に疑問を持っている人がいたら、迷わず工場をオススメします。
極論を言えば、合わなければ辞めたらいいんです。
人生何回でもやり直せます。
僕もこの工場で5社目です。
5社目で、一生働いてもいいかなと思える会社に出会えました。
もしこの記事を読んでいる人が20代・30代なら、迷う時間がもったいないです。
すぐに動きましょう。
初動が早ければ早いほど、方向転換できる回数も増えます。
日本のものづくりは未だに世界トップクラスだと思っています。
工場で働くということは世界でも有数の企業で働くということでもあると、勝手に解釈してます。
人生何事も前向きに、です。
最後に、僕がどれだけふわふわした人生を送ってきたのかもご覧ください。

では。
